日本一6連覇のためには~みんゆう随想6月掲載分より

福島民友新聞「みんゆう随想」6月掲載分より転載いたします。

(転載元 : 福島民友新聞「みんゆう随想」)

 

日本一6連覇のためには

~なるか五連覇日本一~

おかげさまで福島県の日本酒製造蔵は全国新酒鑑評会で金賞受賞蔵数日本一を五年連続で達成いたしました。金賞蔵の数は22で金水晶酒造店もその一つに加わることができ正直ほっとしています。

しかしまだまだです。「単独首位の日本一」まであと1年。5年連続は広島県とタイ記録なので、来年も日本一になり「おいしい日本酒と言えば福島」という評価を歴史に刻みつけたいところです。

実は「5年連続日本一」といっても「どの蔵が金賞を取ったか」という話になると毎年かなり入れ替わり、5連覇に関わった蔵は35にものぼります。

それだけ審査が厳しく、逆に言うとそれだけはとれる可能性があります。他にも県内には実力ある蔵が多いので「条件さえ揃えば」50近い酒蔵が金賞をとっても不思議ではありません。

ではその「条件」とは何でしょうか。

まず、酒蔵自体の熱意。これは当然です。次に良い米を買えること。知りあいで「社長がもっと良い米を買ってくれればなあ。」とぼやく蔵人がいました。

そして良い蔵人が十分揃うこと。賞を狙うような吟醸酒は大量生産の工業製品ではなく、もはや工芸品、芸術品の域ですから手間暇が違います。「和醸良酒」という言葉の通り、指揮者である杜氏のもと優秀な蔵人のチームワークができて初めて至高の酒ができます。

最後は設備。搾った後の美味しさを保つには大型貯蔵庫が必要ですし、ほかにも良い機械がいろいろとできています。

つまり「条件」とは今年の秋までに良い蔵人を頼み、良い設備を調え、良い米が買えることに尽きます。

そのために各酒蔵は多くの酒を売り、秋の仕込みに備えています。金賞を取ったからといって賞金は1円もでないのです。

過去には金賞を取る力がありながら生産を止めた蔵も多くあります。金賞受賞蔵の数が焦点なのに出品する酒蔵自体が減ってしまったのでは話になりません。

ですので、もし「来年も福島の酒が日本一」を応援して下さろうという方がいらしたら、金賞受賞酒に限らず、どうかいろいろな福島県産の日本酒を買って下さい。毎年とっているところが確実に取り、今年ギリギリだったところも余裕で取れば、間違いなく日本一。

来年の勝負は今年の売り上げにかかっています。

 

 

 

 

 

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